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「海苔の栄養素が知りたい……」
「海苔を毎日食べてるけど、食べ過ぎって体によくないのかな?」
こんな疑問はありませんか?
海苔の栄養素を知らずに海苔を食べ続けていると、体に影響する場合があります。
本記事では海苔の栄養と併せて、海苔の適切な摂取量について解説します。
最後まで読むと、海苔の栄養素について理解ができ、食べ過ぎ防止になるでしょう。
この記事の監修者
山内満子
2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。
目次
海苔はミネラル、特にヨウ素が豊富に含まれている食品です。
適量を摂取することで、健康効果を期待できますが、食べ過ぎると以下のような影響が考えられます。
ヨウ素は甲状腺の機能に関わっており、適量摂取することは重要です。
しかし、過剰に摂取すると甲状腺の機能障害を引き起こす可能性があります。
特に、甲状腺の疾患を持っている方や、ヨウ素に対して過敏な方は注意が必要です。
加工された海苔製品は塩分を含むことが多く、過度に摂取することで高血圧のリスクを高める可能性があります。
海産物には一般的に重金属が含まれることがあります。
海苔も例外ではなく、特に鉛やカドミウムなどの重金属が含まれる可能性があります。
これらの摂取は長期的に健康リスクとなる可能性があります。
稀に、海苔や海藻に対してアレルギー反応を示す方もいます。過剰摂取によりアレルギー症状が現れることも考えられます。
これらの点を踏まえて、適量の摂取を心がけることが重要です。
食生活全体のバランスを考慮しながら、過剰摂取を避けるようにしましょう。
海苔の栄養素は以下のとおりです。
海苔はその成分の約4割がタンパク質であり、これには身体に必要不可欠な9種類のアミノ酸が含まれています。
このため、海苔のタンパク質は非常に質が高いと評価されています。
人の体の約15~20%はタンパク質でできているので、タンパク質の摂取は極めて重要です。
そして、高タンパク質でカロリーが低い食品が理想的とされている中で、海苔はまさにその条件を満たす食品といえます。
タウリンは、牡蠣やたこ、ほたてなどの食材に多く存在する特定のアミノ酸です。
多くの人々が、タウリンがエネルギードリンクなどに使用されることから疲労回復効果を持つ成分と認識しています。
さらに、タウリンは悪玉コレステロールの低下、動脈硬化や血管の問題、心の疾患、心筋梗塞のリスク軽減に寄与するとされています。
また、肝臓機能の向上や、慢性肝炎、白内障、糖尿病のリスク低減にも関与すると考えられています。
これらの健康効果を踏まえると、頻繁にアルコールを摂取する方には、タウリンを多く含む海苔をおつまみとして取り入れることが、肝臓の健康維持に役立つと言えるでしょう。
葉酸はビタミンBの一種で、特に胎児の成長に必要な栄養素として知られています。
妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性には、この葉酸の摂取が特に推奨されています。
さらに、葉酸はビタミンB12と並び、造血ビタミンとも称され、赤血球の健全な生成をサポートする機能があります。
葉酸の不足は少数ですが、「巨赤芽球性貧血」という状態を引き起こすことが知られています。
葉酸を豊富に含む食材として海苔が挙げられます。
そのため、妊娠を計画している方や貧血の懸念がある方は、海苔を食事に取り入れることを検討すると良いでしょう。
ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸として知られ、これらは脂溶性のビタミンとして分類されます。
さらに、植物が持つβ-カロテンは、私たちが摂取すると、小腸の上皮細胞でビタミンAへと変わるため、これをプロビタミンAやビタミンAの前駆体とも呼びます。
これもビタミンAの一族と見なされます。
海苔はビタミンB群が豊富に含まれる食材です。特に、B1、B2、B12、そして葉酸が挙げられます。
ビタミンB1とB2は、私たちの体が糖質をエネルギーに変えるプロセスに必須です。
また、葉酸とビタミンB12は、正常な赤血球の生成をサポートする造血ビタミンとして知られており、健康的な血液循環のために非常に重要です。
要するに、海苔はこれらの価値ある栄養素をたっぷりと提供してくれる食材といえるのです。
ビタミンCは「アスコルビン酸」とも呼ばれ、人体におけるコラーゲンという結合タンパク質の生成に欠かせない要素として知られています。
コラーゲンは私たちの骨や腱などの健康を保つために必要です。
ビタミンCが不足すると、コラーゲンが適切に生成されなくなり、これが原因で血管が弱くなりやすく出血を引き起こすことがあります。
この状態は壊血病と称され、気分の不調、顔色の悪さ、貧血、筋力の低下、心臓に関する問題、呼吸の難しさなどの症状が現れることがあります。
加えて、ビタミンCには毛細血管や歯、軟骨を健康に維持する機能や、皮膚の色素生成を制御し日焼けを防ぐ効果、さらにはストレスや風邪などの疾患への耐性を向上させる役割もあります。
海苔は、赤血球の生成をサポートする鉄分を持っています。
この鉄分は非ヘム鉄というタイプです。
非ヘム鉄は一般に、ヘム鉄よりも体に吸収されにくいとされています。
とはいえ、海苔には非ヘム鉄の吸収を向上させるビタミンCも同時に含まれているため、鉄分を効果的に摂取するのに適した食材であると認識されています。
食物繊維は、たんぱく質に次いで多く、全成分の約36%を構成しています。
便秘の予防や血糖の安定化に役立つ食物繊維は、体重管理を目指す方や生活習慣病に気を付けている方にとって、意識して取り入れたい成分です。
カルシウムは、主に牛乳や卵などの食品で知られる、歯や骨の成長をサポートする重要な栄養素です。
実は、このカルシウムも海苔にはたっぷりと含まれています。
多くの現代人がカルシウムやミネラルの摂取が足りていないと指摘される中、海苔はこれらの貴重な栄養素をしっかりと補給する手助けとなる食材と言えるでしょう。
ヨウ素は、昆布やわかめ、のりなどの海草に豊富に存在するミネラルで、甲状腺ホルモンの生成に不可欠です。
日本は、ヨウ素摂取量が世界的にも高い地域として知られています。
ヨウ素を含む食品は健康に良いとされ、多くの健康食品にも取り入れられており、昆布をベースとした食品も推奨されることが多いです。
イコサペンタエン酸(EPA)
イコサペンタエン酸は、人体で自然に生成されない必須脂肪酸の一つです。
これは血液の流れを良くする効果や、悪玉コレステロールを減少させ、コレステロール全体のバランスを良くするなど、多くの健康効果が知られています。
この有益な脂肪酸、イコサペンタエン酸は、海苔にも多く含まれていることが確認されています。
結論から述べると、1日に「1.5枚〜2枚」海苔を食べるのが効果的に安心して毎日食べられる量とされています。
指定した焼き海苔の量、つまり太巻き2本、細巻き4本、軍艦巻き24個分は、一般的な摂取量として適正と考えられます。
この範囲内での摂取であれば、他の海藻類を含めた食事でも、ヨウ素や食物繊維を過剰に摂取する心配は低いと考えられます。
従って、このレベルの摂取量ならば、健康上のリスクは最小限に抑えられるでしょう。
今回は海苔の栄養と併せて、海苔の適切な摂取量について解説しました。
海苔は1日に「1.5枚〜2枚」食べるのが効果的に安心して毎日食べられる量とされています。
海苔の栄養素は以下のとおりです。
海苔は栄養豊富で健康的な食材となっています。
この記事を参考にぜひ、海苔の栄養素を理解して海苔の食べ過ぎに注意してください。
スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。
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