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海苔を食べ過ぎると体に影響はあるのか?栄養素についても解説

「海苔の栄養素が知りたい……」

「海苔を毎日食べてるけど、食べ過ぎって体によくないのかな?」

こんな疑問はありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔の栄養素を知らずに海苔を食べ続けていると、体に影響する場合があります。

本記事では海苔の栄養と併せて、海苔の適切な摂取量について解説します。

最後まで読むと、海苔の栄養素について理解ができ、食べ過ぎ防止になるでしょう。

 

この記事の監修者

 

 

 

 

山内満子

 

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

海苔を食べ過ぎると体に影響はあるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔はミネラル、特にヨウ素が豊富に含まれている食品です。

適量を摂取することで、健康効果を期待できますが、食べ過ぎると以下のような影響が考えられます。

 

  • ヨウ素過剰摂取
  • 食塩摂取過多
  • 重金属の摂取
  • アレルギー

ヨウ素過剰摂取

ヨウ素は甲状腺の機能に関わっており、適量摂取することは重要です。

しかし、過剰に摂取すると甲状腺の機能障害を引き起こす可能性があります。

特に、甲状腺の疾患を持っている方や、ヨウ素に対して過敏な方は注意が必要です。

 

食塩摂取過多

加工された海苔製品は塩分を含むことが多く過度に摂取することで高血圧のリスクを高める可能性があります。

 

重金属の摂取

海産物には一般的に重金属が含まれることがあります。

海苔も例外ではなく、特に鉛やカドミウムなどの重金属が含まれる可能性があります。

これらの摂取は長期的に健康リスクとなる可能性があります。

 

アレルギー

稀に、海苔や海藻に対してアレルギー反応を示す方もいます。過剰摂取によりアレルギー症状が現れることも考えられます。

 

これらの点を踏まえて、適量の摂取を心がけることが重要です。

食生活全体のバランスを考慮しながら、過剰摂取を避けるようにしましょう。

 

海苔の栄養素

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔の栄養素は以下のとおりです。

 

  • タンパク質
  • タウリン
  • 葉酸
  • ビタミンA
  • ビタミンB
  • ビタミンC
  • 鉄分
  • 食物繊維
  • カルシウム
  • ヨウ素
  • イコサペンタエン酸(EPA)

 

 

タンパク質

海苔はその成分の約4割がタンパク質であり、これには身体に必要不可欠な9種類のアミノ酸が含まれています。

 

このため、海苔のタンパク質は非常に質が高いと評価されています。

人の体の約15~20%はタンパク質でできているので、タンパク質の摂取は極めて重要です。

そして、高タンパク質でカロリーが低い食品が理想的とされている中で、海苔はまさにその条件を満たす食品といえます。

 

 

タウリン

タウリンは、牡蠣やたこ、ほたてなどの食材に多く存在する特定のアミノ酸です。

多くの人々が、タウリンがエネルギードリンクなどに使用されることから疲労回復効果を持つ成分と認識しています。

 

さらに、タウリンは悪玉コレステロールの低下、動脈硬化や血管の問題、心の疾患、心筋梗塞のリスク軽減に寄与するとされています。

また、肝臓機能の向上や、慢性肝炎、白内障、糖尿病のリスク低減にも関与すると考えられています。

 

これらの健康効果を踏まえると、頻繁にアルコールを摂取する方には、タウリンを多く含む海苔をおつまみとして取り入れることが、肝臓の健康維持に役立つと言えるでしょう。

 

 

葉酸

葉酸はビタミンBの一種で、特に胎児の成長に必要な栄養素として知られています。

妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性には、この葉酸の摂取が特に推奨されています。

 

さらに、葉酸はビタミンB12と並び、造血ビタミンとも称され、赤血球の健全な生成をサポートする機能があります。

葉酸の不足は少数ですが、「巨赤芽球性貧血」という状態を引き起こすことが知られています。

 

葉酸を豊富に含む食材として海苔が挙げられます。

そのため、妊娠を計画している方や貧血の懸念がある方は、海苔を食事に取り入れることを検討すると良いでしょう。

 

ビタミンA

ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸として知られ、これらは脂溶性のビタミンとして分類されます。

 

さらに、植物が持つβ-カロテンは、私たちが摂取すると、小腸の上皮細胞でビタミンAへと変わるため、これをプロビタミンAやビタミンAの前駆体とも呼びます。

これもビタミンAの一族と見なされます。

 

ビタミンB

海苔はビタミンB群が豊富に含まれる食材です。特に、B1、B2、B12、そして葉酸が挙げられます。

ビタミンB1とB2は、私たちの体が糖質をエネルギーに変えるプロセスに必須です。

 

また、葉酸とビタミンB12は、正常な赤血球の生成をサポートする造血ビタミンとして知られており、健康的な血液循環のために非常に重要です。

 

要するに、海苔はこれらの価値ある栄養素をたっぷりと提供してくれる食材といえるのです。

 

ビタミンC

ビタミンCは「アスコルビン酸」とも呼ばれ、人体におけるコラーゲンという結合タンパク質の生成に欠かせない要素として知られています。

コラーゲンは私たちの骨や腱などの健康を保つために必要です。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンが適切に生成されなくなり、これが原因で血管が弱くなりやすく出血を引き起こすことがあります。

 

この状態は壊血病と称され、気分の不調、顔色の悪さ、貧血、筋力の低下、心臓に関する問題、呼吸の難しさなどの症状が現れることがあります。

加えて、ビタミンCには毛細血管や歯、軟骨を健康に維持する機能や、皮膚の色素生成を制御し日焼けを防ぐ効果、さらにはストレスや風邪などの疾患への耐性を向上させる役割もあります。

 

鉄分

海苔は、赤血球の生成をサポートする鉄分を持っています。

この鉄分は非ヘム鉄というタイプです。

 

非ヘム鉄は一般に、ヘム鉄よりも体に吸収されにくいとされています。

とはいえ、海苔には非ヘム鉄の吸収を向上させるビタミンCも同時に含まれているため、鉄分を効果的に摂取するのに適した食材であると認識されています。

 

食物繊維

食物繊維は、たんぱく質に次いで多く、全成分の約36%を構成しています。

便秘の予防や血糖の安定化に役立つ食物繊維は、体重管理を目指す方や生活習慣病に気を付けている方にとって、意識して取り入れたい成分です。

 

カルシウム

カルシウムは、主に牛乳や卵などの食品で知られる、歯や骨の成長をサポートする重要な栄養素です。

実は、このカルシウムも海苔にはたっぷりと含まれています。

 

多くの現代人がカルシウムやミネラルの摂取が足りていないと指摘される中、海苔はこれらの貴重な栄養素をしっかりと補給する手助けとなる食材と言えるでしょう。

 

ヨウ素

ヨウ素は、昆布やわかめ、のりなどの海草に豊富に存在するミネラルで、甲状腺ホルモンの生成に不可欠です。

日本は、ヨウ素摂取量が世界的にも高い地域として知られています。

ヨウ素を含む食品は健康に良いとされ、多くの健康食品にも取り入れられており、昆布をベースとした食品も推奨されることが多いです。

 

イコサペンタエン酸(EPA)

イコサペンタエン酸は、人体で自然に生成されない必須脂肪酸の一つです。

これは血液の流れを良くする効果や、悪玉コレステロールを減少させ、コレステロール全体のバランスを良くするなど、多くの健康効果が知られています。

 

この有益な脂肪酸、イコサペンタエン酸は、海苔にも多く含まれていることが確認されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から述べると、1日に「1.5枚〜2枚」海苔を食べるのが効果的に安心して毎日食べられる量とされています。

指定した焼き海苔の量、つまり太巻き2本、細巻き4本、軍艦巻き24個分は、一般的な摂取量として適正と考えられます。

 

この範囲内での摂取であれば、他の海藻類を含めた食事でも、ヨウ素や食物繊維を過剰に摂取する心配は低いと考えられます。

従って、このレベルの摂取量ならば、健康上のリスクは最小限に抑えられるでしょう。

 

まとめ【海苔の栄養を理解して食べ過ぎに注意しましょう】

今回は海苔の栄養と併せて、海苔の適切な摂取量について解説しました。

海苔は1日に「1.5枚〜2枚」食べるのが効果的に安心して毎日食べられる量とされています。

海苔の栄養素は以下のとおりです。

 

  • タンパク質
  • タウリン
  • 葉酸
  • ビタミンA
  • ビタミンB
  • ビタミンC
  • 鉄分
  • 食物繊維
  • カルシウム
  • ヨウ素
  • イコサペンタエン酸(EPA)

 

海苔は栄養豊富で健康的な食材となっています。

この記事を参考にぜひ、海苔の栄養素を理解して海苔の食べ過ぎに注意してください。

 

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

 

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【時代別】海苔の歴史とは?旬についても詳しく解説

【時代別】海苔の歴史とは?旬についても詳しく解説

「海苔の歴史について知りたい」

「海苔の旬っていつだろう」

こんな疑問はありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本記事では、海苔の歴史と併せて、海苔の旬や焼き海苔を創案した人についても解説します。

最後まで読むと、海苔について詳しくなります。

 

この記事の監修者

山内満子

 

 

 

 

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

 

海苔とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔(のり)は、食用に適した紅藻、緑藻、シアノバクテリア(藍藻)などの藻類から作られます。

日本では古代から「紫菜」や「神仙菜」としても知られています。

食べられる形に加工された海苔には、「生海苔」や「板海苔」などがあります。これらは日本料理でよく用いられ、ご飯の付け合わせ、おにぎり、巻き寿司、軍艦巻きなどの寿司種類、または麺料理(例えば、ざる蕎麦やラーメン)のトッピングとしても使われます。

 

【時代別】海苔の歴史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔の歴史を時代別で解説します。

 

  • 縄文時代
  • 飛鳥時代
  • 奈良時代
  • 平安時代
  • 室町時代
  • 江戸時代
  • 明治時代
  • 大正時代
  • 昭和時代
  • 平成時代
  • 令和時代

 

縄文時代

海苔は、日本の古代から縄文時代にかけてもすでに食べられていたとされています。

貝塚などの考古学的証拠からも、古代の人々が海岸で採れる貝や海藻を重要な食源としていたことがうかがえます。

 

また、「ノリ」という言葉自体は、「ぬらぬらとした」ものを意味しており、当初は柔らかい海藻類全体を指していたとされています。

現在私たちが一般的に「海苔」と呼んでいるのは乾燥させたものですが、その名前の由来は乾燥前の湿った状態にちなんでいるようです。

飛鳥時代

700年ごろ

「常陸風土記」は古代日本の地理や風俗に関する文献で、その中に海苔(のり)が初めて文字で記述されています。

文献によると、ヤマトタケル(倭武の天皇)が関東地方の霞ヶ浦を訪れた際に、浜辺で海苔が多く乾燥させてある様子を見たという話があります。

 

具体的には、「ヤマトタケルが海辺を巡って「乗浜(のりのはま)」と呼ばれる場所に到達したところ、海岸にはたくさんの海苔が干してあった」という内容です。

この海苔は、地元の人々によって「のり」と呼ばれていたとも記されています。

 

701年 大宝元年

日本で初めて成立した法典「大宝律令」(701年に制定)には、賦役令というセクションがあり、そこで「調」という、現代でいうと税金に相当する負担物の一つとして「紫菜(むらさきのり)」が記載されています。

 

「紫菜」は、現在の海苔に相当します。大宝律令においては約30種類もの海の産物が税としてリストされていますが、その中でも海苔は高価な品と見なされていたようです。

具体的には、海苔は「凝海藻(こもるは)」(今でいうところてん)などの他の海藻類よりも2倍以上の価値があったとされています。

 

法典が正式に施行された日は、新暦では2月6日に当たるため、1966年(昭和41年)にこの日が「海苔の日」として定められました。

奈良時代

710年 和銅3年

平城京には海藻類を専門に取り扱う市場もあったとされています。

具体的には、「にぎめだな」と呼ばれる店で海草類が販売されていた一方で、「もはだな」と称する店では、海苔や昆布を佃煮のように調理した加工品が販売されていたと言われています。

 

733年 天平5年

「出雲風土記」にも海苔に関する言及があります。特に、「楯縫(たてぬひ)の郡」という地域で高品質の「紫菜」(海苔)が取れるとされています。文献によって、海苔が当時からこの地域で採取されていたことが確認できます。

平安時代

967年 康保4年

平安時代の法制度や儀式に関する文献「延喜式」には、海苔が皇室や高位の貴族への献上品、または供される料理の一部として特に重視されていたと書かれています。

この文献によれば、海苔はその他の海藻類に比べて最も価値が高かったとされています。この高価な海苔は、おそらく岩海苔であったと考えられています。

 

1053年 天喜元年

平等院鳳凰堂が完成して、天皇御幸の膳に青苔・海苔が出たと伝えられています。

 

1184年 文治4年

源頼朝が朝廷に伊豆産のアマノリを献上したといわれています。

室町時代

1380年頃 室町時代初期

「庭訓往来(ていきんおうらい)」に茶懐石料理の菜として、塩海苔・アマノリ・青苔などが記されています。

 

1595年 文禄4年

豊臣秀吉が宴席で出された料理の中には、トサカノリや結び昆布と一緒にアマノリも含まれていました。

この時代においては、海苔は主に流木や岩に自然に生えているものを採集し、乾燥させて食用にしていたとされています。

つまり、この頃の海苔は自然環境で成長していたものをそのまま利用していたと思われます。

江戸時代

1596~1614年 慶長年間

浅草ノリの名が誕生しました。

 

1603~1624年 慶長8年~寛永元年

品川ノリ、葛西ノリの名が誕生しました。

 

1626年 寛永3年

徳川家光が二条城で焼き海苔を食べたそうです。

 

1718年 享保2年

最初の海苔養殖の試みが品川の海で「ソダヒビ」という設備を用いて行われました。

「ソダヒビ」は、葉を取り除いた枝を束ねたもので、海苔が生える基盤として使用されました。

ただし、この時点で海苔の胞子(種子)のつく方法が科学的に解明されていなかったため、養殖は経験と勘に頼るしかなく、その結果として収穫量は年によって大きく変動しました。

 

豊作の時は大きな利益が得られ、不作の時は借金が残るような状況でした。この不安定な性質から、海苔は「運ぐさ」とも呼ばれていたようです。

しかし、後に幕府の支援を受けて、海苔養殖は安定し、海苔は江戸の名産品となりました。

 

1772~1780年 安永年間

この時期に浅草での再生紙製造が非常に活発でした。

その製造技術が海苔に適用され、四角い板状の海苔が簀(す)を用いて漉き出されるようになりました。

 

1804年 文化元年

以前は、高品質の浅草海苔は品川から浅草に運ばれて製造されていました。

しかし、この時点から、浅草での海苔の漉き作業は減少し、品川や大森での生産が主流となりました。

 

江戸時代全体を振り返ると、海苔養殖によって生産量が増加し、紙の形になることで配布が容易になりました。

さらに、手巻き寿司などでの利用も拡大したことで、海苔は広く普及していったわけです。

明治時代

1869年 明治2年

日本橋室町の山本が味附海苔を創製しました。

 

1871年 明治4年

東京下谷池之端の酒悦香泉が海苔佃煮を創案しました。

 

1877年 明治10年

日本橋山形屋が、焼き海苔を瓶詰めにし錫箔で封じたものを創案しました。

 

1912年 明治45年

三越呉服店が日本初の食品部を置いて、デパートで初めて海苔の扱いを始めました。

大正時代

1919年 大正8年

日露戦争後の好況時代を迎え、東京や大阪などの都会のデパートが続々と海苔の販売を開始しました。

 

1924~1925年頃 大正13~15年頃

ノリ養殖が始まってから約300年経過し、その間一貫して「ヒビ」と呼ばれる方法が使用されていました。

しかし、この頃に新しい「網ヒビ」が開発されました。当時はシュロやパームといった天然の繊維が用いられていましたが、現在では合成繊維が使われています。

昭和時代

1949年 昭和24年

イギリスの藻類学者、キャサリン・メアリー・ドリュー氏が、海苔の生活環を明らかにしました。

特に、長らく大きな疑問とされていた「夏季に海苔がどこに存在するのか」という問題を解決しました。

 

1956年 昭和31年

愛知、広島、福岡、佐賀各県水産試験場及び熊本県ノリ研究所で人工種付けに成功しました。

 

1960年 昭和35年

「浮き流し養殖法」により、国内海苔生産量が38億枚を超えました。

浮き流し養殖法とは浮に海苔網を張る製法で、浅瀬だけでなく水深のある海でも海苔を養殖できます。

 

1973年 昭和48年

海苔の大きさが19㎝×21㎝のやや長方形に統一されました。

 

1980年 昭和55年

コンビニエンスストアで海苔のおにぎりが発売され、影響を与えました。

平成時代

2001年 平成13年

諫早湾干拓事業に関し有明海海苔不作問題が政治社会問題化しました。

 

2013年 平成25年

「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の伝統的食材である「海苔」にも注目されました。

令和時代

2019年 令和元年

山本海苔店の「味附海苔」が、宇宙用の日本料理として認定されました。

宇宙日本食とは、国際宇宙ステーション(ISS)で長期間過ごす日本人宇宙飛行士に、日本独自の味と食感を提供し、それによって仕事効率を保つか向上させることを目的とした宇宙食品です。

 

参考:https://www.yamamoto-noriten.co.jp/knowledge/history.php

 

海苔の旬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月頃から採られる海藻から作られた海苔は「新海苔」と称されます。

その味と香りは極上で、触感も優れています。

海苔のシーズンは11月から2月までで、主な産地は福岡県、佐賀県、愛知県などです。

特に、福岡と佐賀の周辺は大きな海苔の産地であり、有明海で育てられた海苔が多く収穫されます。

 

焼き海苔を創案した人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

焼き海苔のアイデアを最初に思いついたのは大森の三浦屋田中孫左衛門で、1844年(弘化元年)にはガラス瓶に入れて販売を始めました。

 

その後、この製品は山形屋によって「貯蔵(かこい)海苔」として市場に出され、海軍からも購入されました。そのおいしさと長期保存が可能な特性が高く評価され、他の企業でも取り扱いが始まりました。

 

H3:まとめ【海苔の歴史を学びましょう】

今回は時代別の海苔の歴史と併せて、海苔の旬について解説しました。

 

海苔のシーズンは11月から2月までで、主な産地は福岡県、佐賀県、愛知県などです。

 

海苔の歴史を学ぶことで、海苔に対しての興味関心が湧き、さらに興味がもてるでしょう。

 

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

 

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海苔の種類とは?料理の活かし方も詳しく解説

海苔の種類とは?料理の活かし方も詳しく解説

「海苔ってどんな種類があるんだろう……」

「海苔の種類別の料理の活かし方が知りたい」

こんな疑問はありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔の種類を把握しないと、料理に活かすことはできません。

本記事では、海苔の種類と併せて、海苔の歴史について解説します。

最後まで読むと、海苔の種類がわかり、料理に活かせます。

 

監修者

この記事の監修者

 

 

 

 

山内満子

 

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

 

そもそも海苔とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔は特異な海藻で、「紅藻類 ウシケノリ科 アマノリ属」に分類されます。

このアマノリ属には大体30種類が存在し、その中でも特に食用とされる種類にはスサビノリ、アサクサノリ、ウップルイノリ、カイガラアマノリなどがあります。

日本では、養殖される海苔の大部分がスサビノリであるとされています。

 

多くの海藻は日光と乾燥に弱く、深い海底や暗い場所を好む傾向があります。

しかし、海苔はそのパターンに当てはまらず、海面に近い場所で育つ珍しい海藻です。

この独自の生態が、海苔が特に豊富なタンパク質やミネラル、ビタミン、色素を含む理由とされています。

 

一般的に海面近くで育つ植物は少なく、海苔がそのような特性を持つことで、他の海藻とは一線を画しています。

その結果、海苔はタンパク質やビタミン、ミネラルなどが豊富で、地球上で最初にそのような成分を多く含んだ植物とも言われています。

 

海苔の歴史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海苔(ノリ)が古代日本で食用とされていたという事実は、貝塚(貝の殻などが積み重ねられた古代のゴミ捨て場)などの発掘調査からも明らかです。

海岸沿いで暮らしていた縄文時代や上代の人々は、貝類や海藻を重要な食材として活用していたと考えられます。

 

「ノリ」という言葉自体は、「ぬらぬらとしたもの」を意味し、それが海藻一般を指していたようです。

多くの人が現在「海苔」と聞いてイメージする、四角くて乾燥した形状とは異なり、元々は新鮮で湿った状態の海藻全般を指していたとされています。

 

つまり、この言葉は乾燥させた現代の商品形態よりも、元々は生育している状態、すなわち柔らかく湿った状態の海藻を指して名付けられたというわけです。

 

【加工法別】海苔の種類

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加工法別の海苔の種類は以下のとおりです。

 

  • 生海苔
  • 乾燥海苔
  • 焼き海苔
  • 青のり

 

生海苔

生海苔は、収穫後に洗浄と不純物の取り除きが行われ、そのままの「生」状態で提供される海藻です。

これは乾燥海苔を作る基本素材でもあり、さまざまな加工食品、例えば海苔の佃煮、にも使われます。

 

この生海苔は、冬季にしか市場に出てこないため、希少価値が高い食材です。

特に、その滑らかな口当たりとクリスピーな食感が愛されています。

 

食べ方としては、生魚の刺身同様にそのまま食べられるのが一般的です。

潮風を感じさせる独特の風味と微妙な塩分が特徴で、それだけで十分美味しいとされています。

ポン酢をかけて、酢の物として楽しむ方法もよく見られます。

 

家庭で佃煮を作る場合にも、生海苔は理想的な素材です。

そのままの風味を活かして、香ばしい佃煮を作れます。

 

乾燥海苔

乾燥海苔は、生海苔をきれいに洗って切り、一定の厚さに仕上げた後に乾燥させた製品です。

その形状から「板海苔」とも呼ばれます。

かつては家庭でよく使われていたが、現在では少なくなっています。

 

焼き海苔と乾燥海苔の主な違いは、使用方法です。

焼き海苔はそのまま食べられますが、乾燥海苔は自分で焼いて食べるのが一般的です。

焼かないと少し噛みにくい質感がありますが、焼くと風味が高まり、食感も良くなります。

 

海苔は焼くことでその風味が増すため、自分で焼くタイミングを選べる乾燥海苔は、多くの人々によって風味が優れていると評されています。

特に寿司店では、巻き寿司や太巻きを作る際に乾燥海苔が選ばれることもあり、風味を大事にする料理での使用には特にお勧めです。

 

焼き海苔

焼き海苔は、乾燥海苔を火で炙ったもので、現在はスーパーマーケットなどで一般的に販売されている形態の海苔です。

この焼き海苔は、磯の風味がふんわりと漂い、歯触りがクリスピーであるという特長があります。

乾燥海苔に火を通すことで、その風味は幾分減少しますが、それでも十分に海苔の甘さと磯の風味を味わえます。

 

焼き上がっているため、料理の前に自分で焼く手間が省けるのが便利なポイントです。

一般的には、海苔を焼くことで消化が助けられると言われています。

そのため、乾燥海苔をそのまま食べるよりも、焼き海苔を使った方が身体に優しいとも考えられています。

 

焼き海苔は、おにぎりや天ぷら、ラーメンのトッピングとしてなど、多種多様な料理で使用されます。

日常的にお弁当におにぎりを入れたりする方にとっては、その手軽さと多用途性から焼き海苔が特に推奨されます。

 

青のり

青のりはアオノリと呼ばれる海藻を洗浄して乾燥させたもので、特にその鮮緑の色彩が際立っています。

多くの場合、粉末にされてお好み焼きやたこ焼きなどに散りばめられます。

この粉末形態の青のりは、食品業界ではポテトチップスや磯部揚げなどにも採用されており、独特の磯の風味と美しい緑色を料理にプラスしています。

 

また、粉にされていない状態の青のりも市販されており、これはスープや天ぷら、さらにはポン酢と組み合わせてサラダのドレッシングとしても活躍します。

 

青のりの魅力は、そのデリケートながらも際立つ海の風味と、鮮緑色が料理にもたらす視覚的な魅力にあります。

少量加えるだけで、料理に深みと色鮮やかさを与えてくれるので、料理愛好者にとっては非常に使い勝手の良い食材と言えるでしょう。

 

【海藻別】海苔の種類

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海藻別の海苔の種類は以下のとおりです。

 

  • アサクサノリ
  • スサビノリ
  • ウップルイノリ

 

アサクサノリ

アサクサノリは紅藻類のアマノリ属に属する特定の海藻で、かつては東京湾周辺で主に養殖され、浅草地区で加工されていました。

しかし現在は、主に九州の有明海など限られた地域でしか生産されていません。

この種の海苔は、乾燥させた際に少々赤っぽい色を呈しますが、炙ると驚くほど美しい緑色に変化します。

 

スサビノリ

スサビノリはアマノリ属に属する紅藻の一種で、現代の海苔養殖の多数を占めています。

アサクサノリとは異なり、この海苔は色が深く黒く、表面には光沢があり、その質感がしっかりとしています。

 

ウップルイノリ

ウップルイノリはアマノリ属の紅藻で、岩海苔として知られる代表的な種類です。

アサクサノリやスサビノリが乾燥海苔の製造過程で細かく裁断されて板状に成形されるのに対し、ウップルイノリはそのままの形で板に貼り付けられます。

この違いから、穴が開いたような独特の外観を持つことが多いです。

ただし、岩海苔として認定されるのは自生した天然のものだけであり、この外観の粗さが品質に影響を与えるわけではありません。

 

まとめ【海苔の種類を把握しましょう】

今回は、海苔の種類と併せて、海苔の歴史についても解説しました。

加工法別の海苔の種類は以下のとおりです。

 

  • 生海苔
  • 乾燥海苔
  • 焼き海苔
  • 青のり

 

それぞれの特徴を押さえると、料理に活かせます。

本記事を参考にぜひ海苔の知識を手に入れてください。

 

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

 

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わかめ・こんぶ・のりの違いとは|栄養素や使い方についても解説

わかめ・こんぶ・のりの違いとは|栄養素や使い方についても解説

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わかめとこんぶとのりってなにが違うんだろう」

「わかめとこんぶとのりの使い方をそれぞれ知りたい」

 

こんな疑問はありませんか?

 

それぞれについて理解していないと、料理に活かせません。

 

本記事では、わかめ・こんぶ・のりの違いに併せて、それぞれの栄養素や効能、使い方について解説します。

 

最後まで読むと、それぞれの特徴が理解でき、正しく料理に活かせます。

 

この記事の監修者

山内満子

 

 

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

わかめ・こんぶ・のりの違いとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論として、わかめ・こんぶ・のりの違いは海藻の中の分類が違います。

 

  • わかめ:コンブ目チガイソ科に分類される大型の海藻の1種
  • こんぶ:コンブ目コンブ科に属する数種の海藻
  • のり:紅藻類・ウシケノリ科・アマノリ属に属する海藻の一種

 

味や栄養素、使い方も異なりますが、一言で説明するなら、「海藻の種類が異なる」といえます。

それぞれ正しい使い方をマスターすると、料理に活かせます。

 

わかめとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わかめとは、コンブ目チガイソ科ワカメ属の海藻のことを指します。

わかめは、根、メカブ、中肋(ちゅうろく)、葉の部分からなり、一般的に食用とされているのは「葉」の部分です。

メカブは酢の物とされ、中肋(ちゅうろく)はクキワカメと呼ばれ、佃煮や漬物に加工されています。

 

わかめの種類

わかめの種類は以下のとおりです。

 

  • 茎わかめ
  • 乾燥わかめ
  • 三陸わかめ
  • めかぶわかめ

 

茎わかめ

茎わかめとは、わかめの中央の中肋(ちゅうろく)部分である「中茎」とめかぶから葉の付け根まで伸びる「元茎」のことです。

コリコリとした歯ごたえがあるのが特徴です。

 

乾燥わかめ

乾燥わかめとは、わかめを水・海藻で洗浄したもの、または湯通ししたものを乾燥したもののことです。

乾燥と加工の工程により、保存性が高くなり長持ちする特徴があります。

 

三陸わかめ

三陸わかめとは、東北や北海道方面で多く生産されているわかめです。

葉の切れ込みが深く、サイズも通常のわかめより大きいのが特徴です。

 

めかぶわかめ

めかぶわかめは根元近くの茎にできる、めかぶを切り離したものです。

粘り気の強さや風味が強いため、一手間かけるだけで食べられる特徴があります。

 

わかめの栄養素

わかめの主な栄養素は以下のとおりです。

 

  • マグネシウム
  • カリウム
  • ヨウ素
  • アルギン酸
  • フコイダン

 

マグネシウム

マグネシウムは、リンやカルシウムとともに、歯や骨の形成に欠かせないミネラルです。

カルシウムと一緒に、筋肉の動きを整える機能も持っています。

体の酵素活動をサポートし、エネルギーの生成にも寄与しています。

 

カリウム

カリウムは体内の水分の均衡を維持し、ナトリウムの排泄を助けることで正常な血圧をサポートします。

これにより、高血圧の予防に寄与すると考えられます。

体の過剰な塩分を取り除く能力があり、それによりむくみを軽減する効果もあります。

 

ヨウ素

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主要な成分であり、エネルギーの代謝を活発にするとともに、体の発育を支える役割があります。

特に成長している子どもにとって、このミネラルは必要不可欠です。

甲状腺ホルモンは、肌や髪の保湿に関わるため、ヨウ素が足りないと、肌の乾燥や他の問題が生じる可能性があります。

 

アルギン酸

海藻には特定の食物繊維が含まれており、これは水溶性のタイプです。

通常、この繊維はカリウムと結びついていますが、体内ではカリウムから分離し、ナトリウムを取り込んで体外に排出します。

 

このナトリウムの排出作用により、高血圧を引き起こす可能性があるナトリウムの量を減少させるため、高血圧の予防に役立つと言われています。

さらに、不要なコレステロールを取り込み、排出する機能も持っています。

 

フコイダン

フコイダンは粘り気を持つ成分で、水溶性の食物繊維のカテゴリに属します。

悪玉コレステロールの排泄をサポートする機能や、糖の吸収を制限し血糖値の増加を緩和する効果が認められています。

このため、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスク軽減に寄与する可能性があるのが嬉

しいポイントです。

 

フコイダンはがん細胞の死を促進する作用も持つとされ、がんの予防にも良いと言われています。

食物繊維は嚼むことで満足感をもたらし、カロリーも少ないため、体重管理のサポートにも適しています。

 

わかめの効能

わかめにはたくさんの効能があります。とくに有効な効能について解説します。

わかめの効能は以下のとおりです。

 

  • 生活習慣病の予防
  • 新陳代謝の向上効果
  • ダイエット効果

 

生活習慣病の予防

わかめにはコレステロールや血圧を正常化する効果を持つカリウムが含まれています。

 

カリウムは、余計な塩分を体から取り除く役割も果たし、動脈の硬化を防ぐ可能性があります。

 

わかめの粘り気の成分であるフコイダンは、水に溶ける食物繊維の一つであり、血糖値を調節する効果があるため、糖尿病やその他の生活習慣病の予防や緩和に役立つと考えられています。

 

新陳代謝の向上効果

海中のヨウ素を豊富に取り込むわかめには、高いヨウ素含有量が特徴です。

 

ヨウ素は細胞の活動を促進し、免疫力を高める効果があるだけでなく、新陳代謝も向上させます。

 

子供の発育をサポートし、大人の脳機能の維持にも寄与するとともに、髪の毛や爪の健康も保護します。

 

ダイエット効果

わかめは多くの栄養を持ちつつ、カロリーが低いという特性があります。

 

食物繊維がたっぷり含まれているため、食事時の満足感を得られ、ダイエットに役立つ可能性があります。

 

わかめ特有の粘り気の成分、アルギン酸や、アルギン酸に含まれるミネラル、カリウムやカルシウムは、腸の健康をサポートします。

 

特に、カリウムは腸内のコレステロールを取り込み、排泄する役割があるので、便秘の軽減にも効果的と言われています。

 

わかめの使い方

わかめを使ったおすすめの料理は以下のとおりです。

 

  • 味噌汁
  • うどん
  • 炊き込みご飯
  • きゅうりもみ
  • わかめのじゃこ炒め

 

味噌汁やうどんは定番ですが、わかめのじゃこ炒めにもわかめは合います。

わかめは健康面でも味でも評価される海藻なので、広い層で支持されている食材です。

 

こんぶとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんぶは、大型の褐藻類の一つで、主に冷たい海域で生育する海草のことを指します。

特に、日本、中国、韓国などのアジア地域での食文化に深く根付いています。

こんぶにはグルタミン酸が豊富に含まれており、これがうま味の一因となっています。そのため、出汁(だし)の素材として非常に人気があるのが特徴です。

日本料理の基本とも言えるこんぶ出汁は、多くの料理に広く利用されています。

 

こんぶの種類

国内で生産されている95%以上が北海道で採れるこんぶです。

以下に代表的なこんぶの種類を示します。

 

  • 真昆布(まこんぶ)
  • かごめ昆布
  • 羅臼昆布(うすらこんぶ)
  • 利尻昆布(りしりこんぶ)
  • 日高昆布(ひだかこんぶ)

 

真昆布(まこんぶ)

真昆布(まこんぶ)はこんぶの王者と呼ばれ、もっとも高級とされています。

とくに南茅部(みなみかやべ)産のものが最高級品といわれています。

真昆布(まこんぶ)はとても肉厚で、上品な甘みと深いコクが特徴的です。

 

かごめ昆布

かごめ昆布は甘みが強く、とろみが一番強い昆布として有名です。

以前は、真昆布に混じって漁獲されることから、雑草藻として捨てられていたそうです。

しかし、かごめ昆布に含まれるフコイダンという成分に健康効果があると知られてから価格が高騰しました。

 

羅臼昆布(うすらこんぶ)

羅臼昆布(うすらこんぶ)は非常に濃厚な香りと甘みが特徴的です。

そのため、煮物や鍋物のだし用として使われています。

羅臼昆布(らうすこんぶ)は真昆布の次に高級昆布といわれています。

 

利尻昆布(りしりこんぶ)

尻昆布(りしりこんぶ)の特徴は、薄い塩気と硬い身です。

肉質が硬いため、とろろ昆布、おぼろ昆布に使用されます。

 

日高昆布(ひだかこんぶ)

日高昆布(ひだかこんぶ)は、柔らかく、煮えやすいのが特徴です。

だし・昆布巻き・佃煮などによく使用されます。

 

こんぶの栄養素

こんぶに含まれる主な栄養素は以下のとおりです。

 

  • ヨウ素
  • 食物繊維
  • カルシウム

 

ヨウ素

ヨウ素は甲状腺ホルモンを構成する重要なミネラルであり、このホルモンはエネルギーの代謝や体の成長をサポートする役割があります。

特に子供の成長期には、このミネラルは必須です。

さらに、甲状腺ホルモンは肌や髪の毛に潤いをもたらす効果があるため、ヨウ素が不足すると肌の乾燥や他の関連した問題が発生することがあります。

 

食物繊維

こんぶにはアルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維がたっぷりと含まれております。

水溶性食物繊維は、腸の健康をサポートする効果があるだけでなく、血糖の急な上昇を緩和し、コレステロールの取り込みを低減させる効果も持っています。

 

ルシウム

骨や歯の形成に必要不可欠なミネラルとしてカルシウムがあります。

体のカルシウムのうち99%は骨や歯に分布しています。さらに、筋肉の動きをサポートし、心の安定や興奮を抑制する役割も担っています。

 

鉄は全身に酸素を配送する赤血球の生成に必要なミネラルです。

さらに、筋肉での酸素の取り込みにも関与しており、鉄が不足すると酸素供給が不十分となり、筋力の減少や疲れやすさが生じます。

鉄は体内での吸収が難しい栄養素ですが、ビタミンCを同時に摂取することで、その吸収効率を向上させられます。

 

こんぶの効能

こんぶの効能として、以下のことがあげられます。

 

  • 肥満予防
  • 血圧低下
  • 疲労回復

 

肥満予防

こんぶに含まれている食物繊維は、当分の吸収を穏やかにする働きがあります。

こんぶは歯応えのある食感なため、よく噛むことで満腹感を感じやすく、食べ過ぎを防げます。

 

血圧低下

こんぶに含まれる「カリウム」は体内から塩分を尿などで排出する作用があります。

それにより、塩分の過多による血圧の上昇を抑えます。

 

疲労回復

こんぶに含まれるビタミンB1やB2は、美しい肌の維持や疲れの回復に効果的です。

常に疲れを感じる方は、こんぶを食事に取り入れることをおすすめします。

 

こんぶの使い方

こんぶの使い方は以下のとおりです。

 

  • だし
  • 昆布巻き
  • 白菜とこんぶの煮物
  • にしんと鮭の昆布巻き

 

「だし」といったらこんぶを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

こんぶからとった「だし」を使えば、どんな料理も風味豊かで高級感を醸し出せます。

また、「にしんと鮭の昆布巻き」はお節料理にかかせません。

 

のりとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のりとは、紅藻・緑藻・シアノバクテリア(藍藻)などを含む食用とする藻類の総称のことです。

昔は「紫菜」「神仙菜」と呼ばれていました。

現代では韓国料理や和食料理など、若い人から大人まで幅広い層に人気があります。

 

のりの種類

のりに使用される主な種類は以下のとおりです。

 

  • アサクサノリ(浅草のり)
  • スサビノリ(荒び海苔)
  • ナラワスサビノリ(奈良輪荒び海苔)
  • ウップルイノリ(十六島海苔)

 

アサクサノリ(浅草海苔)

アサクサノリから作られるのりは、乾燥しているときには微かに赤っぽい色をしていますが、焼くと鮮やかな緑色へと変わります。

 

触感としては、スサビノリよりも柔らかく、口に入れたときの感触もなめらかです。

 

アサクサノリは、その味や香りが絶品とされていますが、栽培する際には多くの手間と注意が必要です。

保存時の劣化や病気になりやすい性質があるため、養殖は困難とされています。

このような理由から、現在アサクサノリは希少価値が高く、高価な商品として扱われています。

 

スサビノリ(荒び海苔)

スサビノリは現在ののり養殖で最もポピュラーな品種として知られています。

野生のスサビノリは日本の福島県を含む北部の太平洋岸で見られますが、養殖は福島県だけでなく日本全国で実施されています。

 

江戸時代の初頭には、スサビノリは高級品とみなされていました。

しかし、戦後の養殖技術の発展に伴い、一般の家庭でも手に入れやすい食材となりました。

 

ナラワスサビノリ(奈良輪荒び海苔)

ナラワスサビノリは、千葉県袖ケ浦市の奈良輪地域にちなんで名付けられました。

アサクサノリと比べると、繁殖能力に優れ、成長が速く、養殖しやすい特性を持っています。

このため現在では日本全国での、のり養殖の主要な品種として使用されています。

 

ウップルイノリ(十六島海苔)

ウップルイノリは島根県出雲市の十六島地区が古くからこの品種の主な産地であり、そこから名前が取られたと言われています。

 

この品種は岩海苔の中で特に代表的です。

岩海苔とは、岩場で自然に育つのりを指し、養殖されたものは岩海苔としての販売は認められていないようです。

 

のりの栄養素

のりに含まれている主な栄養素は以下のとおりです。

 

  • 食物繊維
  • ビタミンC
  • ビタミンB1、B2
  • タンパク質
  • EPA(イコサペンタエン酸)

 

食物繊維

のりの食物繊維は、野菜に含まれるものとは異なり、柔らかな性質を持っています。

そのため、胃や腸を傷つけることなく、やさしく腸の働きを正常化する助けとなります。食物繊維は腸内のビタミン生成に関与する細菌の活動をサポートするとも考えられています。

 

ビタミンC

ビタミンCはその美白効果で知られています。多くの食材に含まれるビタミンCは熱に敏感で、加熱することでその栄養価が低下するとされています。

しかし、のりに含まれるビタミンCはその例外で、熱に耐性があり、加熱調理してもその栄養的価値は損なわれないという特性があります。

 

ビタミンB1、B2

のりの約3枚分には、薄切りの豚肉肩ロース(約30g)と同等のビタミンB1、B2が含まれています。

この量は、成人女性の1日のビタミンB1、B2の推奨摂取量に匹敵します。

ビタミンB1、B2は糖質をエネルギーに変換するのを助けるので、食欲のない時や疲れを感じる時には、これを食べることで疲労の回復を助けられます。

 

タンパク質

多くの人がタンパク質が豊富な食品として、大豆やお肉を挙げるでしょう。

しかし、意外にも「のり」もタンパク質をたくさん持っています。実は、わずか2枚ののりに、ゆでた大豆約15g分と同じ量のタンパク質が含まれています。

 

EPA(イコサペンタエン酸)

がんの予防に有効であると言われるβ-カロチンや、コレステロールを下げる効果が認められています。

特に、悪玉コレステロールの減少や、肥満を引き起こす中性脂肪の低下に役立つとされています。

したがって、これらの成分は生活習慣病の予防策として非常に価値があります。

 

のりの効能

のりの効能はたくさんありますが、中でも優秀な効能は以下のとおりです。

 

  • 美肌つくり
  • 便秘に効果的

 

美肌つくり

焼きのりの3枚分には、1個のみかんに匹敵するビタミンCが入っています。

ビタミンCは、メラニンの産生を制限し、すでに形成されたシミを軽減するという二重の効果で美白に貢献します。

このような二重の美白効果を持つ成分は、実際には少数しか認識されていないのです。

 

便秘に効果的

のりの約三分の一は食物繊維で構成されており、これは便秘解消に非常に効果的です。

さらに、食物繊維は血のコレステロール量を減少させたり、発がん性の物質を体から追い出す役割も持っています。

このような特性から、動脈硬化、糖尿病、大腸がんなどの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

 

のりの使い方

のりをつかった料理は以下のとおりです。

 

  • 寿司
  • キンパ
  • スパゲティ
  • のりの佃煮
  • 台湾まぜそば

 

寿司やキンパはのりがないと料理として成り立ちません。

のりは主役ではなく脇役と捉えられがちですが、ないと主役を引き立てることができないため、質の低い料理になってしまいます。

のりはどの家庭でもストックがあるほど、人気の食材です。

 

まとめ【わかめとこんぶとのりは違う】

今回はわかめ・こんぶ・のりの違いと併せて、栄養素や使い方について解説しました。

結論として、わかめ・こんぶ・のりの違いは海藻の中の分類が違います。

それぞれの特徴を理解すると、料理に活かせます。

本記事を参考にぜひ、わかめ・こんぶ・のりについて詳しくなってください。

 

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

 

品質の良いスジアオノリをお探しの方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

 

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青のりとは?含まれる栄養素や料理の使い方について解説

青のりとは?含まれる栄養素や料理の使い方について解説

「そもそも青のりとはなんだろう…」

「青のりが欲しくなる料理はなんだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな疑問はありませんか?

 

青のりについて理解していないと、料理にうまく活用できません。

 

本記事では、青のりの概要と併せて、青のりに含まれる栄養素や料理の使い方について解説します。

 

最後まで読むと、青のりについて理解が深まり、青のりを最大限に活かせます。

 

この記事の監修者

山内満子

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

 

青のりとは

青のりは、スジアオノリなど食用として利用される、数種類の海藻の総称を指します。

 

 

 

 

 

 

青のりは糸状の海藻で、粉状にしたものが「青のり粉」として販売されています。

青のりは鼻を抜ける「磯の香り」が評価され、高級品として扱われています。

青のりは料理に香りを加えるアクセントとして使われることが多いです。

 

青のりの旬と産地とは

青のりの旬は冬季、中でも11月から2月頃とされています。

 

 

 

 

 

 

青のりが寒冷な海水温下で最もよく育ち、色彩が鮮やかになり、風味が深まるためです。

 

近年では養殖技術の進歩により、一年中安定して青のりを収穫することが可能となっています。

嬉しいことに、スーパーやレストランで一年中新鮮な青のりを見かけます。

 

青のりの主な生産地は以下のとおりです。

 

岡山県
徳島県(吉野川産)
愛媛県
高知県(四万十川)

生産量は愛媛県が最も多く、全体の約50%です。

徳島県が約35%、岡山県が7.5%、高知県およびその他を含めて残りの7.5%となっています。

 

青のりの栄養素とは

青のりに含まれる栄養素は以下のとおりです。

 

 

 

 

 

 

 

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • β−カロテン
  • 葉酸

 

カリウム

カリウムは重要な栄養素であり、体内の細胞の機能や血圧の調整に欠かせない存在ですカリウムがナトリウムの体外排出を助けることで血圧を下げる効果があり、むくみの解消にも役立つからです。

現代の食生活やナトリウムの過剰摂取の影響により、カリウムの摂取はますます注目されています。

 

さらに、カリウムはカルシウムが骨に沈着するのを助ける効果があり、骨粗しょう症の予防に役立ちます。

 

世界保健機構(WHO)は、成人の血圧を管理し、心臓病や脳卒中、冠動脈疾患などの生活習慣病のリスクを軽減するために、カリウムの摂取を強く推奨しています。

 

カルシウム

カルシウムは、骨や歯の構成要素であり、筋肉の動きや神経の働き、血液の凝固にも大きな役割を果たすという、体の健康にとって不可欠な栄養素です。

カルシウムを適切に摂取すると、骨粗しょう症の予防や心身の安定といった効果が期待できます。

 

成長期の子供や妊娠中の女性、高齢者などは、カルシウム不足が骨の発達や成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、十分なカルシウムの摂取が必要です。

 

マグネシウム

マグネシウムは、体内の半分程度が骨に存在する重要なミネラルです。

不足すると、骨から解放されて、神経の興奮を抑制したり、エネルギー生成を助けたり、血圧を維持するなどの役割を果たしたりします。

 

マグネシウムは、多数の酵素の活性化を支援し、タンパク質の生産や骨の形成にも不可欠な栄養素です。

ストレス緩和の効果も期待されているため、食事での摂取を積極的に行うことが推奨されます。

 

β−カロテン

β-カロテンは、カロテノイドと呼ばれる一群の化合物の一つで、プロビタミンAとも呼ばれます。

体内でビタミンAに変換される能力を持ちます。

β-カロテンは、人体にとって必要不可欠な栄養素であるビタミンAの主要な源であり、皮膚や眼の健康、免疫系の機能維持に重要な役割を果たします。

 

β-カロテンは強力な抗酸化作用を持ち、体内のフリーラジカルを中和することで、慢性疾患のリスクを低減すると考えられています。

 

葉酸

葉酸(Folic Acid)はビタミンB群の一つで、体内で新たな細胞を作り出すのに必要な栄養素です。

DNAの合成と修復、赤血球の形成、神経系の健康などに重要な役割を果たします。

 

妊娠初期に葉酸を十分に摂取することは、胎児の脳や脊髄の欠陥(神経管欠陥)を予防するために特に重要です。

妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性に対して、葉酸の摂取が強く推奨されています。

 

青のりの料理の使い方とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青のりを使った料理は以下のとおりです。

  • 焼きそば
  • お好み焼き
  • かき揚げ
  • うどん
  • だし巻き卵
  • パスタ
  • れんこんの青のり塩バター炒め
  • ジャーマンポテト
  • 山菜揚げ

 

焼きそばやお好み焼きは青のりがないと、料理として成立しません。

かき揚げやうどん、だし巻き卵に青のりをいれると、風味豊かになり、上品な料理になるため、おすすめです。

上記の料理以外にも、風味豊かな香りにしたいのであれば、青のりをかけるとよいでしょう。

 

海藻類の種類

海藻とは、海中で生育する藻類の一種を指します。

特徴の一つは、地上の樹木や草類と同様に、海中で光合成を実行する能力を持つことです。

具体的には、太陽からの光エネルギーと海水に溶け込んだ二酸化炭素を利用し、自身の生育に必要な栄養素と酸素を生成します。

 

海藻はその色の違いから大きく3種類に分類されます。

 

  • 紅藻類
  • 褐藻類
  • 緑藻類

 

紅藻類

紅藻類はその名が示す通り、赤い色合いを持つ海藻で、比較的深い海域で見つけられます。

深い海では太陽光が直接届きにくい環境にありますが、紅藻類はその少ない光を効果的に利用して光合成を行う能力を持ち、これが赤色を呈する理由です。

 

紅藻類の中には、食用とされる種類も多く存在します。

中でも特に代表的なものとして、ゆかりというふりかけに使われたり、高級食材として江戸時代から評価されているアサクサノリ、ところてんや寒天を作るための原料となるテングサなどが挙げられます。

 

褐藻類

1mを超えるような昆布などの大型海藻は、主に褐藻類です。

食用になる褐藻類は以下の海藻です。

 

  • 昆布
  • わかめ
  • もずく
  • ひじき

 

わかめは火を通す前は、褐色なため、褐藻類とされます。

昆布はお出汁をとったり、和え物やお煮しめとして幅広く和食に使われています。

わかめは、お味噌汁やサラダにいれると、食感が楽しめるのが特徴です。

もずくはお酢をかけると、さっぱりするため夏にはかかせません。

上記のように、日々の食事に欠かせない多くの海藻が、褐藻類に含まれています。

 

緑藻類

緑藻類は三大海藻群の中で最も浅い海域に生息する種類で、その体内には多くの葉緑体が存在します。

これらの葉緑体は光合成に必要なクロロフィルaとクロロフィルbを含んでおり、この特性により緑藻類は陸上植物に最も近い構造を持つ海藻と言えます。

 

代表的な海藻は以下のとおりです。

 

  • 青のり
  • あおさ
  • かさのり

 

青のりとあおさの違いとは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青のりとあおさは色が同系色ですが、形状と香りが異なります

青のりは糸状の海藻で、粉状にしたものが「青のり粉」として販売されます。

一般的な青のりはこの形状であり、香りも高いため、青のりは高級品として扱われています。

 

一方、あおさは青のりに比べ、若干香りが劣っています。

価格も青のりよりも安くなるのが特徴です。

形状は葉っぱ状で、加工するとフレーク状になります。

 

 

まとめ

今回は青のりの概要と併せて、含まれる栄養素や料理の使い方について解説しました。

青のりは、スジアオノリなど食用として利用される数種類の海藻の総称を指します。

青のりは糸状の海藻で、粉状にしたものが青のり粉として販売されています。

 

この記事を参考にぜひ青のりについて理解を深めてください。

 

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

 

品質の良いスジアオノリをお探しの方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

 

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青のりの旬はいつ?収穫時期や食べ方を詳しく解説

青のりの旬はいつ?収穫時期や食べ方を詳しく解説

 

「青のりの旬はいつだろう」

「青のりの美味しい食べ方を知りたい」

こんな疑問はありませんか?

青のりの旬を知らないと、質が高い青のりを購入できません。

本記事では、青のりの旬と併せて、収穫時期や食べ方を詳しく解説します。

 

最後まで読むと、青のりの旬がわかり、ベストな状態で購入できます。

 

この記事の監修者

山内満子

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

 

そもそも青のりとは

青のりは、スジアオノリなど食用として利用される数種類の海藻の総称を指します。

青のりは糸状の海藻で、粉状にしたものが青のり粉として販売されています。

青のりは鼻を抜ける「磯の香り」が評価され、高級品として扱われています。

上記のことから、青のりは料理に香りを加えるアクセントとして使われることが多いでしょう。

 

青のりの旬とは

青のりの旬は冬季、特に11月から2月頃とされています。

青のりが寒冷な海水温下で最もよく育ち、色彩が鮮やかになり、風味が深まるためです

 

しかし、近年では養殖技術の進歩により、一年中安定して青のりを収穫することが可能になっています。

そのため、スーパーやレストランで一年中新鮮な青のりを見かけます。

 

青のりの産地

青のりの主な生産地は以下のとおりです。

岡山県  徳島県(吉野川産)愛媛県  高知県(四万十川)

生産量は愛媛県が最も多く、全体の約50%です。

徳島県が約35%、岡山県が7.5%、高知県およびその他を含めて残りの7.5%となっています。

 

青のりをつくる工程

青のりをつくる工程は以下のとおりです。

 

採苗(さいびょう)

養殖

収穫

加工

 

採苗(さいびょう)

採苗(さいびょう)は「天然採苗」「人工採苗」の2種類あります。

 

天然採苗

種場に立てた支柱にノリ柱を固定し、天然の胞子を付着させ、緑色に色づいた種網を養殖漁場に移します。

 

人工採苗

人工採苗では、水槽内でスジアオノリの葉から人工的に胞子を放出させ、網に付着させます。

 

人工採苗は天候の影響を受けないため、確実に採苗できることが利点です。

大量に生産するためには、大きな施設が必要です。

 

養殖

時期が来ると、種網(たねあみ)を養殖魚場に張り込む「本養殖」が始まります。

スジアオノリの養殖方法は以下の2種類です。

 

・支柱張り方式

・浮き流し方式

 

収穫

スジアオノリの収穫は、網ごと船に引き揚げて回収します。

スジアオノリは成長が早く、本養殖を始めてから約2〜3週間で20〜50㎝の大きさになります。

養殖漁場には新しい種網を張り込む流れで、成長が悪い網も新しい種網に張り替えます。

 

 

加工

収穫されたスジアオノリは以下の工程で加工されます。

 

洗浄(ゴミや汚れを洗い落とす)

脱水(脱水機で水を切る)

ほぐし(乾燥用のせいろにほぐしながら並べる)

乾燥(乾燥機で乾燥させる)

 

その後、10kg単位で袋詰めされ、出荷されます。(会社による)

 

青のりの栄養

青のりの栄養は以下のとおりです。

 

カリウム

カルシウム

マグネシウム

β−カロテン

葉酸

 

カリウム

カリウムは重要な栄養素で、細胞の状態を調整し、血圧を管理する役割があります。

これにより、体のバランスを維持するのに大いに役立ちます。

ナトリウムを体から排出する働きも持っており、これが高血圧の予防やむくみの軽減につながるのがメリットです。

ナトリウムの摂取量が増える現代の食生活において、カリウムの摂取はますます重要になっています。

 

カリウムはまた、カルシウムが骨に蓄積するのを助けることから、骨粗しょう症の予防にも有益です。

 

世界保健機関(WHO)は、カリウムの摂取を強く推奨しています。

それは、成人の血圧や心血管疾患、脳卒中、冠動脈疾患といった生活習慣病のリスクを軽減するためです。

 

カルシウム

カルシウムは骨や歯の主成分であり、筋肉の収縮や神経の興奮を抑制する働きを持つなど、健康な体の形成には必要不可欠な栄養素です。

カルシウムを適切に摂取することで、骨粗しょう症の予防や心の安定化といった効果が期待できます。

 

特に、成長期の子供、妊娠中の女性、高齢者などは、カルシウムの欠乏により骨の成長障害や発育不全が引き起こされる可能性があるため、積極的な摂取が推奨されます。

 

マグネシウム

マグネシウムは、体内の全体的なマグネシウムの約50%が骨に存在する、重要なミネラルです。

この栄養素が体内で不足すると、骨から解放され、神経の過剰な興奮を抑え、エネルギー生成を支援し、血圧を保つといった重要な機能を果たします。

 

さらに、マグネシウムは多くの酵素の活動を助け、たんぱく質の生産と骨形成に必要なミネラルでもあります。

イライラを軽減する可能性もあるため、日常の食事でのマグネシウムの摂取を積極的に行うことが推奨されます。

 

β−カロテン

β-カロテンは、その抗酸化特性と免疫強化能力により、活性酸素から細胞を保護する作用があり、結果として、がん予防に効果があると考えられています。

さらに、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、成長を助けたり、皮膚の健康を維持したりする役割を果たします。

これは美肌効果の一因ともなります。

 

β-カロテンの吸収率は油と組み合わせることで高まるため、油を含む食材との組み合わせ、または油を使用した料理が推奨されています。

 

葉酸

葉酸は、タンパク質や細胞の生成に欠かせない核酸の合成に重要な役割を果たす栄養素です。

さらに、ビタミンB12と共同で血液の生成、すなわち造血作用を持つため、赤血球の形成を支援します。

 

特に、妊娠を希望する方や妊娠中の方には、葉酸の摂取が推奨されます。

その理由は、細胞分裂が盛んに行われる胎児の発育を促進する効果があるからです。

授乳期間を含め、その必要量は増加します。

 

また、脳卒中や心筋梗塞といった循環器疾患の予防にも役立つとされていますので、年齢や性別を問わず、葉酸の摂取を意識的に行うことが推奨されます。

 

青のりの相場

青のりの相場は100gあたり、2,000〜6,000円と幅広い相場です。

購入場所や時期により、価格が変動するため、確認してから購入しましょう。

 

 

青のり・生青のり・あおさの食べ方

 

青のり・生青のり・あおさの食べ方は以下のとおりです。

青のり

生青のり

あおさ

 

 

 

青のり

青のりを使用した料理は以下のとおりです。

 

パリパリせんべい

お好み焼き

青のりポテト

青のり豆腐

青のり唐揚げ

パスタ

お吸い物

 

風味をつけたい場合、青のりは必須といえるでしょう。

上記の料理以外にも、香りのアクセントをつけたい場合はかけるのをおすすめします。

 

生青のり

生青のりを使用した料理は以下のとおりです。

 

味噌汁

卵焼き

佃煮

天ぷら

ラーメン

 

卵焼きに入れる場合は、水分を絞ってから加えましょう。

ラーメンにいれるといつもと違うアクセントが加わり、上品な主食になります。

 

あおさ

あおさを使用した料理は以下のとおりです。

 

ふりかけ

あおさのはんぺんバーグ

揚げパン

天ぷら

あおさの卵スープ

あおさうどん

 

あおさは青のりと似ていますが、違います。

あおさは加工するとフレーク状になりますが、青のりは加工すると粉状になります。

 

まとめ【青のりの旬を把握してから購入しましょう】

今回は青のりの旬と併せて、収穫時期や食べ方を解説しました。

青のりの旬は冬季、特に11月から2月頃とされています。

青のりが寒冷な海水温下で最もよく育ち、色彩が鮮やかになり、風味が深まるためです。

 

青のりの旬を把握して、質の高い状態で購入しましょう。

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

 

品質の良いスジアオノリをお探しの方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

 

【お問い合わせフォームのURL】

 

contact@utakichi.net

 

青のりの種類|旬や産地についても徹底解説

青のりの種類|旬や産地についても徹底解説

「青のりの種類って全部一緒なのかな?」

「青のりの旬を把握して、質の高い青のりを購入したい」

こんな疑問はありませんか?

 

青のりの種類を把握しないと、用途にあった使い方ができません。

 

本記事では、青のりの種類の紹介と併せて、旬や産地、おすすめの料理の使い方を解説します。

 

最後まで読むと、青のりの種類が把握でき、青のりについて詳しくなります。

 

監修者

この記事の監修者

山内満子

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

 

そもそも青のりとは

 

 

 

 

 

「青のり」とは、海藻の一種で、日本の伝統的な食材です。

青のりは緑色をしており、乾燥させて粉末にしたものがよく市場で販売されています。

 

青のりは海から採取され、日光で乾燥させてから、焙煎という方法で加工されます。

その後、細かく刻まれて、青のりの粉末が作られます。

 

青のりはそのままでも美味しいですが、食事の味を引き立てるための調味料としても用いられます。

 

「青のり」はミネラルやビタミンが豊富で、特に鉄分が多いため、貧血予防に役立つとされています。

また、食物繊維も豊富なため、便秘解消にも効果があります。

 

青のりの歴史

 

 

 

 

 

青のり、またはアオノリとは、海藻の一種であり、その鮮やかな緑色と独特の風味から、日本の食文化において重要な位置を占めています。

以下に、青のりの歴史をご紹介します。

 

青のりは古くから日本で食用として利用されてきましたが、記録が残るのは江戸時代からとされています。

それまでは自然の海岸線や岩場などに生える青のりを採取して食べていましたが、徐々にその美味しさが広まり、需要が高まりました。

しかし、自然のものだけでは需要を満たすことが難しく、有効な栽培方法の確立が求められるようになりました。

 

江戸時代になると、青のりの栽培技術が発展し始めます。初めは自然環境を模した池などで栽培されていましたが、次第に技術が進化し、現在では養殖が主流となっています。

 

そして、明治時代に入ると、食文化の中で青のりの位置づけがさらに高まります

この時期になると、青のりを用いた新たな料理法が生まれ、それまでの贅沢品というイメージから一般の食卓に広がり始めました。

特に、おにぎりや天ぷらなどの定番料理に使われるようになったことで、その地位は不動のものとなりました。

 

戦後の高度成長期には、青のりの生産量が増加し、日本全国の人々の食卓に広く普及しました。

また、この時期には青のりを用いた加工食品も増え、さらにその利用範囲は広がりました。

 

現代では、青のりは日本だけでなく、世界各地で食べられています。

寿司やラーメンなど、日本食の人気が高まるにつれて、青のりの認知度も上がりました。

また、その栄養価の高さや、持続可能な生産方法も評価されています。

 

青のりの歴史は、日本の食文化の変遷と密接に関連しており、食事の一部としてだけでなく、日本の文化や伝統を体現する存在でもあります。

この美味しい海藻がこれからも我々の食卓を彩り続けることでしょう。

青のりの種類

一般的に青のりと呼ばれているのは、アオサ科アオノリ属に分類されている以下の青のりのことをいいます。

  • すじ青のり
  • うすば青のり
  • ひら青のり

 

すじ青のり

すじ青のりは、河口域、内湾などで見られます。

青のりの仲間で特に味がいいとされていて、養殖もされています。

熱を通すと香り高くなるのが特徴です。

 

うすば青のり

うすば青のりは、潮間帯下部に生息していて、縁辺部と基部を除いて2層からなる特徴があります。

長さは10㎝〜30㎝の形状になっています。

 

ひら青のり

ひら青のりは基部から上部にかけて太くなり、基部付近に分枝を持つという特徴があります。

熱を通すと香りが立ち、柔らかく、甘みがあるのがひら青のりです。

 

青のりの旬

 

 

 

 

 

青のりの旬は冬季、特11月から2月頃とされています。

これは青のりが寒冷な海水温下で最もよく育ち、色彩が鮮やかになり、風味が深まるためです。

 

しかし、近年では養殖技術の進歩により、一年中安定して青のりを収穫することが可能になっています。

そのため、スーパーやレストランで一年中新鮮な青のりを見かけられます。

 

それでも、旬の時期に収穫された青のりは特に風味が良く、深い緑色をしており、その美味しさは格別です。

特に、新年のおせち料理などで使用される青のりは、旬を迎えた冬季に収穫されたものが多く、その風味豊かな味わいが楽しめます。

 

H2:青のりの産地

 

 

 

 

 

青のりは、世界中の海洋や沿岸部で広く生息していますが、商業的な生産の観点からは、日本、韓国、中国などが主な産地となっています。

 

日本では、特に瀬戸内海や九州地方、四国地方などが主な青のりの生産地として知られています。

これらの地域は海水温が適度で、海洋環境が青のりの生育に適しているためです。

 

瀬戸内海では、広島県や岡山県が特に大量に生産されています。

また、四国では愛媛県、九州では福岡県や長崎県などが主な生産地です。

 

それぞれの産地で生産される青のりには、その地域の海水環境による微妙な違いがあり、風味や食感などが異なります。

これらの違いを楽しむことも、青のりを食べる醍醐味の一つと言えます。

 

海外では、韓国や中国でも大量に青のりが生産されています。

特に、韓国の西海岸や中国の黄海岸に広く分布しており、これらの地域でも青のりの養殖が行われています。

 

青のりを使う料理の種類

 

 

 

 

 

青のりは日本料理において非常に多用途に使用される海藻で、その独特な風味と色が料理に深みを加えます。

以下に、青のりを使う代表的な料理の種類をいくつか紹介します。

  • おにぎり
  • すし
  • 天ぷら
  • お茶漬け
  • お味噌汁や和風スープ
  • 麺料理
  • おかゆ
  • お弁当

 

おにぎり

青のりはおにぎりの具や外側を包むために使われます。風味がよく、食感が良いため、特に子供たちに人気です。

 

すし

すしの一種である巻き寿司の表面を覆うため、またはちらし寿司のトッピングとして青のりを使用します。

 

天ぷら

青のりを使って海藻の天ぷらを作ることも可能です。これは一風変わった方法で、海藻の風味と天ぷらのサクサクとした食感が楽しめます。

 

お茶漬け

お茶漬けにはしばしば青のりがトッピングとして用いられます。これにより、シンプルながらも満足感のある一品になります。

 

お味噌汁や和風スープ

青のりはお味噌汁や他の和風スープに具として加えられます。風味豊かで栄養価も高いため、体に良いとされています。

 

麺料理

ラーメンやうどん、そばなどの麺料理にも青のりが使われます。トッピングとして散らすだけで、一層風味深い一品に仕上げられます。

 

おかゆ

青のりはおかゆに混ぜて風味と栄養を加えるのに使用されます。病気の人や消化器系に問題がある人にとって良い食事となります。

 

お弁当

青のりはお弁当の彩りや風味付けによく使われます。おにぎりや炒り卵、焼き魚など様々なおかずに合います。

 

以上のように、青のりは日本の伝統的な料理に幅広く使われており、その独特な風味と美しい色が食事に彩りを添えます。

 

あおさと青のりの違い

あおさと青のりは色が同色系ですが、形状と香りが異なります。

あおさは加工すると平べったくフレーク状になり、青のりは粉状になります。

香りは青のりの方が良いとされていて、価格もあおさと比べて高いとされています。

 

また、あおさと青のりは、生物学的には細胞膜の層が異なります。

あおさは二層の細胞により、構成されたしっかりした質感の藻であり、唾液によって溶け出さないため、食べた後、歯についてしまうことが特徴です。

 

青のりは藻が一層の細胞で構成されているため、口当たりが柔らかく、乾燥させることで粉状になることで、青のり粉として利用されています。

 

まとめ【青のりの種類を把握してから購入しましょう】

今回は青のりの種類の紹介と併せて、旬や産地について解説しました。

青のりは主に以下の3種類です。

  • すじ青のり
  • うすば青のり
  • ひら青のり

それぞれの特徴を理解してから、購入すると納得ができるでしょう。

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

品質の良いスジアオノリをお探しの方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

【お問い合わせフォームのURL】

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青のりの産地とは?種類や栄養素についても徹底解説

ー青のりの産地とは?種類や栄養素についても徹底解—

 

「青のりの産地ってどこだろう?」「青のりに含まれる栄養について知りたい!」

 

こんな疑問はありませんか?

 

 

 

 

 

 

本記事では、青のりの産地と併せて、青のりの種類や栄養素について解説します。

最後まで読むと、青のりの産地が把握でき、青のりに詳しくなります。

 

この記事の監修者

山内満子

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

 

そもそも青のりとは

 

 

 

 

 

「青のり」は、海藻の一種であるアオサ(学名:Monostroma nitidum)やヒトエグサ(学名:Enteromorpha)を乾燥させて作られる食材のことです。

これらの海藻は、主に日本の沿岸で採取され、日本料理で広く利用されています。

 

青のりは、一般的に深緑色の細かい粉末状に加工され、多くの料理に使われます。

例としては、おにぎり、たこ焼き、お好み焼き、うどん、そばなどの軽食や麺料理にトッピングとして振りかけられることがよくあります。

また、ご飯に混ぜ込んで緑色のご飯を作ることもあります。

 

青のりは、ミネラルや食物繊維が豊富であり、特に鉄分が多いことで知られています。

また、特有の香りと風味があるため、料理に深みと味わいを加えるのに役立ちます。

青のりとよく似た食材に「焼き海苔」がありますが、これは主にポロフィラ(学名:Porphyra)属の海藻を使って作られ、寿司や巻き物に使われることが多いです。

 

青のりと焼き海苔は異なる種類の海藻から作られており、それぞれ異なる用途と風味があります。

 

青のりの産地

 

 

 

 

 

青のりの主な産地は以下のとおりです。

  • 岡山県
  • 徳島県(吉野川産)
  • 愛媛県
  • 高知県((四万十川)

 

愛媛県が最も多く、全体の約50%で、次に徳島県で約35%、岡山県が約7.5%、高知県とその他を含めて7.5%となります。

 

青のりの産地別の特徴

青のりの産地別の特徴は以下のとおりです。

 

  • 徳島県・岡山県・高知県
  • 愛媛県

 

徳島県・岡山県・高知県

徳島県・岡山県・高知県の青のりはすじ青のりという種類です。

すじ青のりは細い糸状の形状が特徴的です。

徳島県と岡山県ではほとんどが養殖により生産されていますが、高知県産はすべて天然のすじ青のりです。

 

天然品の特徴は、一般的に天日による乾燥のため色合いと風味が持続することです。

天然物のため希少価値から高級品となっており、価格帯も上がっております。

 

愛媛県

愛媛県で生産されている青のりは、平青のり・うすば青のりという種類です。

すじ青のりと比べると、比較的安価で取引されている特徴があります。

 

青のりの種類

青のりと一般的に呼ばれているのは、アオサ科アオノリ属に分類される、すじ青のり・うすば青のり・ひら青のりなどが総称です。

 

青のりの種類は以下のとおりです。

 

  • すじ青のり
  • ひら青のり
  • ぼう青のり
  • うすば青のり
  • ひとえぐさ

 

すじ青のり

すじ青のりは日本各地の淡水が入る沿岸、もしくは汽水域に生息します。

太さは1mm、長さ30㎝〜80㎝程度の形状で、主枝から無数の枝が出るのが特徴です。

一般的に細かい線状になっており、名前の由来となっています。

 

すじ青のりは、アオサやヒトエグサといった海藻を天日で干し、刻んで作られます。

風味が良く、お好み焼きやたこ焼きなどによく使用されます。

 

ひら青のり

ひら青のりは円筒形から偏平になり上部に広がって成長します。

30㎝〜100㎝まで伸びることもあります。

 

ひら青のりは、海藻を広げて天日干しにしたもので、平らな形状が特徴です。

香りが強く、風味が豊かであるため、料理のトッピングや飾りとして利用されることが多いです。

 

ぼう青のり

ぼう青のりは外海から内湾の岩礁域に生息しています。

上部へ太く円筒形に成長しますが、枝はほとんど出さない特徴があります。

形状は太さ2mm~8mm、長さ10cm~20cmが多いですが、時には100cmを超すこともあります。

 

ぼう青のりは、海藻を棒状に加工したもので、特に香りが強いとされています。

料理に深みを加えるため、多くの料理に使われます。

 

うすば青のり

うすば青のりは主に潮間帯下部に生息しています。

縁辺部と基部を除いて2層からなっており、長さは10cm~30cm程度で、太さが15cmに達する場合もあります。

 

うすば青のりは、特に薄く加工された青のりで、風味が繊細です。

軽い食感が特徴で、料理の仕上げに使われることが多いです。

 

ひとえぐさ

ひとえぐさは、ヒトエグサという海藻を使用した青のりの一種です。

ひとえぐさの藻体は薄く膜状になっており、長さは10cm~60cm程で、円形に広がっていく特徴があります。

 

養殖ものを12月~翌年5月までに収穫し、のりの佃煮に加工されます。

風味が良く、料理にコクと香りを加えるのに適しています。

 

青のりの栄養素

 

 

 

 

 

青のりの栄養素は以下のとおりです。

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • β-カロテン
  • 葉酸

 

カリウム

カリウムは体のバランスを保ちながら、細胞の機能や血圧をコントロールする重要な栄養素です。

ナトリウムを体から排出する手助けをすることで、高血圧の防止や水分の腫れを和らげる働きがあります。

近頃、食事の傾向の変化やナトリウムの摂りすぎが問題視される中で、カリウムの摂取の大切さが強調されています。

 

さらに、カリウムはカルシウムが骨に蓄えられるのを支援し、これによって骨粗しょう症の予防に役立つとされています。

 

世界保健機構(WHO)はカリウムの摂取量を増やすことを強く推奨しています。

カリウム摂取により成人の血圧や心臓病、脳卒中、冠動脈疾患などの生活習慣病に関連するリスクを低減できるとされています。

 

カルシウム

カルシウムは、骨と歯の主要な成分であり、筋肉の動きや神経の興奮を調整し、血液が固まるプロセスにも重要な役割を果たす、体の健康に不可欠なミネラルです。

カルシウムを適切に摂ることで、骨粗しょう症の予防や心の安定に寄与するとされています。

 

成長期の子供、妊娠中の女性、および高齢者は、骨の健康や成長にとってカルシウムが特に重要です。

不足すると骨の発育不全や成長障害を引き起こすリスクがあるため、意識して摂取するべきです。

 

マグネシウム

マグネシウムは体内の大部分が骨に蓄えられており、カルシウムと同様に、その約50%が骨に存在します。

体内のマグネシウムが不足すると、骨からこれを解放し、神経の過剰な興奮を抑制する役割があります。

さらに、エネルギー生成を支援し、血圧を安定させるなどの重要な機能を担います。

 

マグネシウムは多くの酵素の活性化を支援し、タンパク質の合成や骨の構築にも必須のミネラルです。

気分の安定にも寄与するため、食事での摂取を積極的に行うことが推奨されます。

 

β-カロテン

β-カロテンは、細胞を活性酸素のダメージから保護する抗酸化作用を持っており、免疫機能の強化にも寄与します。

これにより、がん予防に効果があるとされています。

 

さらに、体内ではビタミンAに変わり、成長をサポートし、皮膚の健康を保つことによって、美しい肌を維持する効果もあるといわれています。

 

β-カロテンは油と一緒に摂ると吸収が良くなるため、脂肪を含む食品と組み合わせるか、油を使用して調理することが推奨されます。

 

葉酸

葉酸は、タンパク質の生成や細胞の構築に不可欠な核酸の合成に必要な栄養素です。

さらに、ビタミンB12と協力して血液の生成、特に赤血球の形成をサポートする造血作用を持っています。

 

妊娠を希望している方や妊娠中の方が葉酸を摂ることが推奨されるのは、葉酸が細胞分裂が盛んな胎児の成長を助けるからです。

このため、授乳期間中も葉酸の必要量が増加します。

 

葉酸には循環器系の疾患、例えば脳卒中や心筋梗塞の予防に寄与する可能性があるため、全ての年代の人々にとって積極的な摂取が望ましいとされています。

 

質の高い青のりを購入する方法

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

品質の良いスジアオノリをお探しの方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

 

contact@utakichi.net

 

まとめ【青のりは産地によって特徴が異なる】

今回は青のりの産地と併せて、種類や栄養素について解説しました。

 

青のりの主な産地は以下のとおりです。

 

  • 岡山県
  • 徳島県(吉野川産)
  • 愛媛県
  • 高知県((四万十川)

 

また、青のりには良質な栄養が豊富に含まれています。

青のりを摂取し、ぜひ健康な体になってください。

 

青のりの賞味期限はいつ?正しい保存方法も徹底解説

青のりの賞味期限はいつ?正しい保存方法も徹底解説

「青のりの賞味期限はどのくらいだろう?」「青のりの保存方法を知りたい」

こんな悩みはありませんか?

 

 

 

 

 

本記事では、青のりの賞味期限と併せて、青のりの保存方法や賞味期限を過ぎるとどうなるのか解説します。

この記事を読むと、青のりの賞味期限を把握でき、おいしく青のりをいただけます。

この記事の監修者

山内満子

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

そもそも青のりとは

青のり(あおのり)は、海藻の一種で、主に食用として利用されます。

主に日本では一般的で、和食に欠かせない食材の一つとされています。

青のりは、緑褐藻類の仲間で、細かい海藻が集まってできるもので、海岸付近や岩場などで育ちます。

青のりは、そのままでは青緑色をしていますが、加工することで紫がかった暗緑色になります。

乾燥させて粉末状にしたものは「青のり」として広く知られており、お好み焼きやたこ焼き、寿司など、さまざまな料理に使われます。

また、刻んで使われることもあります。

青のりは、ビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、特にカルシウムや鉄分が多いとされています。

食物繊維も豊富であり、健康に良い食材としても知られています。

青のりは非常に日本特有の食文化の一部であり、日本料理を代表する食材の一つです。

青のりの賞味期限

 

 

 

 

青のりの賞味期限を開封前と開封後にわけて解説します。

  • 開封前の青のり
  • 開封後の青のり

開封前の青のり

開封前の青のりの賞味期限は製造から半年〜1年です。

ただしメーカーによって設定が異なるため、パッケージを確認しましょう。

青のりは乾燥品なため、長期保存ができるのが特徴です。

 

開封後の青のり

開封後の青のりは賞味期限にかかわらず、1ヶ月程度が目安です。

ただし、保存状態にもよるため、正しく保存することを推奨します。

青のりを開封したら、青のりのパッケージに開封日を記載すると、いつ開封したかわかるのでおすすめです。

 

賞味期限と消費期限の違い

 

 

 

 

 

賞味期限と消費期限をそれぞれ解説します。

  • 賞味期限
  • 消費期限

賞味期限

賞味期限(しょうみきげん)とは、食品の品質が保たれる期間のことです。

この期間内であれば、製造者が意図した味や品質が一定の条件下で保たれるとされます。賞味期限は食品のパッケージに記載されており、消費者がその食品を安心して美味しく食べられる目安となります。

消費期限

消費期限(しょうひきげん)は、食品が安全に消費できる期間を示す日付です。

これは食品のパッケージに記載されており、消費期限を過ぎると食品の安全性が保証されなくなり、腐敗したり、食中毒を引き起こすリスクが高くなるため、消費することは避けるべきです。

消費期限と賞味期限の違いを理解し、食品を適切なタイミングで消費することが、食の安全性を確保する上で重要です。

また、食品の保存方法も重要であり、適切な温度で保存することで食品の品質と安全性を維持できます。

青のりの保存方法

 

 

 

 

 

青のりの保存方法は以下のとおりです。

  • 冷蔵・冷凍で保存する
  • 常温で保存する

冷蔵・冷凍で保存する

青のりは冷蔵・冷凍で保存しましょう。

冷蔵庫や冷凍庫は湿気が少ないため、長期保存する場合の保存場所として適切です。

青のりは水分をほとんど含んでいないため、冷凍庫で保存しても凍ることはないため安心です。

冷蔵庫で保存した青のりを開封する際には、常温に戻してから開封しましょう。

冷蔵庫から取り出してすぐに開封してしまうと、急激な湿度変化に伴い、結露が発生し、青のりが水分を吸収してしまう場合があります。

必要な分の青のりを取り出したら、密閉してすばやく戻しましょう。

常温で保存する

青のりは常温で保存が可能です。

青のりを常温で保存する場合は、暗くて涼しい場所で保存しましょう。

たとえば、コンロの近くや直射日光が当たる場所に置いておくと、青のりが変色し、味や風味の低下につながります。

そのため、青のりは暗くて涼しい場所で保存することをおすすめします。

生青のりの保存方法

 

 

 

 

 

生青のりをより長く保存する方法は以下のとおりです。

  1. 生青のりをキッチンペーパーなどで水気をよく取り除く
  2. 密封できる袋などに入れ、冷蔵庫で保管

上記の方法なら1〜2ヶ月は持ちます。

必要な時は取り出して、水で戻せば食べられます。

青のりは賞味期限を過ぎると腐るのか

結論として、青のりは腐りません。

しかし、賞味期限を超えて時間が経過してくると、変色したり、青のり本来の風味が落ちたりします。

おいしく食べられるのは賞味期限内です。

しかし、開封してしまった青のりは別です。

空気中の湿度が含まれる影響で、カビが生えたり、虫が湧いたりすることもあります。

そのため、正しく保存することが大切です。

賞味期限前でも怪しい青のりの特徴

 

 

 

 

 

賞味期限前でも怪しい青のりの特徴は以下のとおりです。

  • 変色している
  • カビが生えている

変色している

変色している青のりは場合によっては食べられません。

茶色く変色している青のりは、風味や香りの質が落ちているだけなため、食べても問題ないでしょう。

カビが生えている影響で変色している青のりは食べられませんので、処分しましょう。

カビの繁殖が進むと青のりの色が変化するためすぐに、破棄しましょう。

カビの繁殖かただの変色かわからない人は、処分するのが安心です。

カビが生えている

賞味期限前でもカビが生えている場合は処分しましょう。

カビは酸素、水分、湿度、栄養分などの条件がそろった環境で発生します。

特に、気温が20度〜30度で活発に繁殖するため、6月〜10月は注意しましょう。

青のりに発生してしまったカビを誤って食べてしまった場合、少量であれば吐き気や腹痛などの急性中毒が発生することは少ないといわれています。

しかし、摂取した量によってはアレルギーの原因となったり、有害なカビやカビ毒を口にしてしまった場合には中毒になってしまいます。

上記の理由からカビが生えた青のりは食べられないため、処分しましょう。

おすすめの青のりの保存容器

 

 

 

 

 

おすすめの青のりの保存容器は以下のとおりです。

  • 密閉性の高い容器
  • 防湿パックの使用
  • 使用量に合わせた小分け保存

密閉性の高い容器

青のりを保存する容器は、湿気や空気を遮断することが重要です。

プラスチック製の保存容器やガラス瓶など、密閉性が高い容器を選ぶとよいでしょう。

防湿パックの使用

容器に青のりを入れる際に、防湿パックを一緒に入れることで湿気を吸収し、青のりをサラサラに保つことができます。

使用量に合わせた小分け保存

大量の青のりを一度に開封すると湿気による品質低下が早まる可能性があるため、使用量に合わせて小分けにして保存すると便利です。

これらの点に注意して、青のりを適切な容器でしっかりと保存することで、品質を保ちながら美味しく利用できます。

まとめ【青のりの賞味期限を把握しましょう】

今回は青のりの賞味期限と併せて、正しい保存方法を解説しました。

開封前の青のりの賞味期限は製造から半年〜1年で、開封後の青のりは賞味期限にかかわらず、1ヶ月程度が目安です。

青のりの正しい保存方法をマスターすると、質の高い状態で青のりをいただけます。

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を繁殖しております。

品質の良いスジアオノリをお探しの方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

contact@utakichi.net

 

 

青のりとあおさの違いとは?それぞれの栄養素についても解説

青のりとあおさの違いとは?それぞれの栄養素についても解説―

「青のりとあおさの違いはなんだろう」「青のりとあおさの見た目は似ているけど栄養素は違うのかな?」

こんな疑問はありませんか?

本記事では青のりとあおさの違いと併せて、それぞれの栄養素について詳しく解説します。

この記事を参考にぜひ青のりとあおさの違いをマスターしてください。

この記事の監修者

山内満子

2008年、遊子漁協女性部部長に就任。2016年までの8年間、地域の生き残りをかけた地域活性化、魚食普及活動に部員と共に奔走。その活動が認められ、2012年第17回全国青年・女性漁業者交流大会、地域活性化部門において「農林水産大臣賞」、第51回農林水産祭(新嘗祭)水産部門において「内閣総理大臣賞」他、多数受賞に導いた。更なる魚食と養殖漁業のPRのため、2016年9月にスリーラインズ株式会社を立ち上げ、新たな水産イノベーションに取り組むための活動を開始。現在、愛媛県宇和海の高級スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖している。

青のりとは

青のりとは、ヒトエグサ科の海藻であるヒトエグサや四万十川流域などで生育するスジアオノリなどの旧アオノリ属と言われている種別の海藻を含めた総称のことをいいます。

特徴としては、藻を構成する細胞が一層で構成されているため、線維が柔らかく唾液にも溶けることから、食感が柔らかく歯にも付きづらいことです。

生育環境がある程度限定されているため、生産量はそれほど多くはありません。

そのため、名産地の青のりは高級品として認知されています

   青のりの有名な産地

青のりの有名な産地は以下のとおりです。

  • 岡山県
  • 徳島県(吉野川産)
  • 愛媛県
  • 高知県(四万十川)

生産量は愛媛県がもっとも多く、全体の約50%、その次に徳島県が約35%、岡山県が7.5%、高知県およびその他を含めて残りの7.5%となっています。

青のりは産地によって、特徴が異なります。

  • すじ青のり:徳島県、岡山県、高知県
  • 平青のり・うすば青のり:愛媛県

すじ青のりの特徴は青のりの類のなかでも最も美味で香気がよいとされています。

平青のりは名前のとおり、平たい藻体の青のりのことです。

うすば青のりは大きいもので幅15㎝程になり、乾燥・粉砕したときにすじ青のりより大きな粒になりやすい特徴があります。

   青のりの保存方法

青のりは冷凍保管だと品質を保ち、長く保管できるため、おすすめです。

青のりは乾物なため、水分がほとんど含まれていないため、冷凍しても凍りつくことはありません。

使用する際は、常温に戻し、必要な分を取り出したら密閉し、すぐに戻しましょう。

   青のりの栄養素

青のりの栄養素は以下のとおりです。

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • β-カロテン
  • 葉酸

      カリウム

カリウムとは細胞の状態や血圧を調節しながら、常に一定したよい体の状態を維持する役割のある栄養素のことです。

高血圧を防いだり、むくみを解消する役割があります。

カルシウムを骨に蓄積する効果を高めてくれるため、骨粗しょう症の予防も期待できるでしょう。

      カルシウム

カルシウムは、骨や歯を構成していて、筋肉の収縮や神経興奮の抑制などにも関わる、健康な体つくりには欠かせない栄養素です。

発育期の子ども、妊婦、高齢者は、カルシウム不足により骨の発育障害を引き起こす可能性があるため、積極的に摂取しましょう。

      マグネシウム

マグネシウムはさまざまな酵素の働きをサポートしてくれたり、たんぱく質の合成や骨の形成に欠かせない栄養素です。

また、体内に不足すると骨から離れ、神経の興奮を抑えたり、エネルギーの生産を助け、血圧維持などの役割も果たします。

さらにイライラを緩和する効果も期待できます。

      β-カロテン

β-カロテンは色鮮やかな緑黄色野菜などに多く含まれるカロテノイドの一種で、強い抗酸化力を持つ栄養素です。

体内では必要量に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても効果を発揮する特徴があります。

β-カロテンは人体の粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ったり、視力を維持するのに必要な成分です

      葉酸

葉酸とは妊活・妊娠中に必要な水溶性のビタミンB群の一つです。

DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進し、細胞の生産や再生を助ける特徴があります。

胎児の正常な発育にとって重要な栄養素であり、女性は妊娠前から産後にかけて摂取することが推奨されています。

あおさとは

あおさとは、アオサ目アオサ科アオサ属の海藻の総称で、複数の海藻のことを広く指す言葉です。

海藻には大きく以下の3つの種類があります。

  • 褐藻(かっそう):昆布、わかめ、ひじき
  • 紅藻(こうそう):トサカノリ
  • 緑藻(りょくそう):あおさや青のり

アオサ類に属する一部の緑藻は加工食品として食用にでき、アオサノリとも呼ばれます。

   あおさの有名な産地

あおさは全国の約7割が伊勢志摩を中心とする三重県が占めています。

その他の産地は駿河湾、岡山周辺などです。

1月~5月頃が摘み取りの季節となっています。

   あおさの食べ方

王道で美味しくいただく方法としては、「お味噌汁」にいれることです。

その他には以下のような食べ方があります。

  • 天ぷら
  • 卵焼き
  • スープ
  • パスタ
  • 和え物

あおさは低カロリーなので、ダイエットしている人や体型を維持したい人におすすめの食材です。

   あおさの保存方法

青のりと同様に冷凍保存がおすすめです。

開封後はしっかりと口を密閉し、外気が中に入らないようにしましょう。

この保存方法を守らないと、あおさの風味はどんどん落ちて、色も茶色になっていくので注意しましょう。

   あおさの栄養素

あおさの栄養素は以下のとおりです。

  • 食物繊維
  • カルシウム
  • カリウム
  • ヨウ素

      食物繊維

食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれる栄養素です。

人間の体内で消化酵素によって分解されずに腸内に到達し、便のかさを増やす役割を果たします。

あおさなどの海藻に含まれる食物繊維は、腸壁を刺激するため、便秘予防にもなります。

血圧が高い人や便秘に悩む人には嬉しい栄養素です。

      カルシウム

カルシウムは人体において重要なミネラルの一つであり、骨や歯の形成や維持、神経伝達、筋肉の収縮、血液凝固、細胞機能の調節など、様々な生理的機能に関与しています。

あおさに含まれるカルシウムは、牛乳の約4~5倍といわれています。

カルシウムは年齢性別問わず、積極的な摂取が必要な栄養素の一つです。

また、ストレスによるイライラを和らげ、精神を安定させてくれる効果もあるのが特徴です。

      カリウム

カリウムは人体に必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをします。

ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要となります。

そのため、塩分の高い食事をする際に合わせてカリウムを摂取するとよいでしょう。

カルシウムを骨に蓄積する効果を高めてくれるため、カルシウムも多く含むあおさを食べれば、効率良く骨粗鬆症の予防効果も期待できます。

      ヨウ素

ヨウ素は人体において必須のミネラルの一つであり、甲状腺ホルモンの合成に不可欠な役割を果たしています。

ヨウ素は特に妊娠初期や乳幼児期において、脳の正常な発達に重要な役割を果たします。十分なヨウ素摂取がない場合、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。

また、ヨウ素は免疫機能にも関与しています。

適切なヨウ素摂取は、免疫系の正常な機能を維持するために重要です。

青のりとあおさの違いとは

青のりとあおさはよく似ておりますが、種類が違います。

そもそも、海藻は大きくわけると以下のようになります。

  • 褐藻(かっそう):昆布、わかめ、ひじき
  • 紅藻(こうそう):トサカノリ
  • 緑藻(りょくそう):青のりやあおさ

青のりやあおさは同じグループの「緑藻」にわけられますが、細かくわけると違う種類になります。

基本的に青のりはアオサ科アオノリ属に分類され、あおさはアオサ科アオサ属に分類されます。

ちなみに、沖縄県でよく食べられている「アーサー」はあおさのりと呼ばれることがありますが、ヒトエグサ科ヒトエグサ属に分類されている種類の海藻です。

青のりとあおさは形状や用途でも異なります。

あおさは加工するとフレーク状になるのに対して、青のりは加工すると粉状になり、青のりのほうが香り高いとされています。

【まとめ】青のりとあおさの違いはアリ

今回は青のりとあおさの違いとそれぞれの栄養素について解説しました。

青のりの方があおさに比べて、磯の香りは強いのが特徴です。

あおさは平べったい形なので、パラパラとしたフレーク状に加工されることが多いのが特徴です。

また、栄養素も異なるため、摂取したい栄養に合わせて選ぶことをおすすめします。

この記事を参考にぜひ青のりとあおさの違いをマスターしてください。

 

スリーラインズ株式会社では青のりの中でも磯の香りがとても強く、最も美味しいとされる最高級の青のり、スジアオノリ「きぬ青のり」を養殖しております。

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